大相撲の春巡業が27日、埼玉県越谷市で打ち上げられ、左大胸筋負傷などで6場所連続休場中の横綱稀勢の里(31)=田子ノ浦=は四股など基礎運動で汗を流して締めた。
春巡業は12日から途中合流。関取と稽古を重ねて再起への土台を作った。「思うように体も動かせている」と納得顔。若手との稽古が最高の収穫で「全員、力を出してくれたから(自分自身が)分かることがあった」と充実感を漂わせた。
夏場所(5月13日初日、両国国技館)出場も意欲十分。「中途半端な状態で出るのが続いていたから、精神も体も万全にできる形にもっていきたい」と復活舞台を見据えた。