川内、ボストンから中5日から激走ヘトヘト14位 苦手な暑さには手応えつかんだ

 「陸上・ぎふ清流ハーフマラソン」( 22日、長良川競技場発着)

 来年4月からのプロ転向を表明した“最強市民ランナー”川内優輝(31)=埼玉県庁=が、日本勢31年ぶりの優勝を飾ったボストン・マラソンから中5日で出場し、1時間4分35秒で14位だった。帰国後は、電撃的なプロ宣言で慌ただしい日々を過ごし、調整できない中での強行軍だったが「招待を受けた以上は必ず走る」と信念を貫き、激走した。

 収穫もあった。気温はボストンの3度から一転、途中で25度を超える夏日となったが、体調が最悪の状態でも今夏のジャカルタ・アジア大会代表の園田(黒崎播磨)に競り勝った。過去の日本代表経験で暑熱対策のノウハウができつつあり「30度ぐらいの気温なら全然関係なく戦えるのかな」と、苦手な夏マラソン克服に手応えをつかんだ。

 暑さを理由に挑戦に否定的な東京五輪は、早朝スタートで調整中。男子マラソンが行われるのは8月9日。昨年同日の早朝の気温は27~29度だけに、可能性は広がる。日本陸上界が待望するTOKYO挑戦へ、障害はなくなりつつある。

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