プロ転向表明の川内優輝 瀬古リーダーが東京五輪挑戦を直談判

 来年4月からのプロランナー転向を表明した男子マラソンの“最強市民ランナー”川内優輝(31)=埼玉県庁=が21日、ぎふ清流ハーフマラソン(22日)の招待選手会見に出席した。世界最高峰のレースの1つ、ボストンマラソンで日本人31年ぶりに優勝を飾ってから、わずか中5日でのレース参戦。「練習と疲労回復はまったくできてないが、なんとかしっかり最後まで粘っていきたい」と、やや疲れた表情で意気込みを語った。

 しかし、川内にとって、この日、本当の勝負はここからだった。会見にはテレビ解説を務める日本陸連の瀬古利彦マラソン強化プロジェクトリーダーが登場。31年前にボストンマラソンを制した“先輩”は、会見後に川内と対面し、怒とうの攻撃を仕掛けた。

 まだ19年秋に行われる20年東京五輪の最終選考会のMGCへの出場を明言していない川内に「いやあ、僕以来のボストンマラソン優勝、本当にうれしい。大迫の2時間7分や、設楽(悠太)の日本記録もあったけど、俺はこっち(川内の優勝)の方がうれしかった。あなたが勝つなんて思ってなかったもん」と、ボストンVを祝福しつつ、「MGなんちゃらに出てほしいね。MGなんちゃらに。ここで頭下げようか」と、スキをみて直談判。川内は「いやいやいや、恐れ多いです」と、ひたすら恐縮。瀬古リーダーは暑さが苦手なことを理由に、東京五輪に否定的な川内に「暑さも寒さも変わらないよ。あとはあなたの頭を切りかえるだけ。プロになるんだから、目立たないと。今日で(東京五輪挑戦拒否は)撤回だな、撤回」と、畳みかけて勝手に撤回を宣言した。

 これに川内はたじたじ「いや、まあ、その」といいよどみつつ、「プロになったら、陸連や実業団の合宿に参加させてもらって、そこで強いか弱いかみてもらえれば」と、返すのが精一杯だった。

 なんとか最後まで首を縦に振らなかったが、対面が終わると「いやあ、今日は完全にペースにのせられました…。危ないところだった」と、大きな汗をぬぐって、会見場を後にした。

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