羽生結弦、ジャンプなし47日ぶりサプライズ演技「足首はいい状態」

テクニック講座で無良崇人(左)の前で足を高く上げて見せる羽生結弦(撮影・棚橋慶太)
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 平昌五輪のフィギュアスケート男子で66年ぶりとなる五輪連覇を達成した羽生結弦(23)=ANA=が13日、東京・武蔵野の森総合スポーツプラザで、凱旋報告会にあたるイベント「Continues ~with Wings~(コンティニューズ ウィズ ウイングス)」に出演した。当初はスケーティングでは行わないと見られていたが、ジャンプを含まないスピンとステップだけの演技をサプライズで披露した。氷上で演技をみせたのは2月の平昌五輪でのエキシビション以来、47日ぶり。

 披露したのは8歳から11歳の時に行っていた「ロシアより愛をこめて」と、シニアに上がった1年目に演技した「ツィゴイネルワイゼン」、そして「バラード第1番」。ジャンプはなく、いくつかのスピンとステップのみで構成していたが、楽曲に合わせた足さばきや振り付けは優雅で、五輪王者としての存在感を見せつけた。

 平昌五輪後、3週間安静にするよう求められ、それに従ったという羽生は「結果としてオリンピックの前よりも足首はいい状態になり、ステップやスピンは痛みを感じることなく滑れるようになりました」と回復ぶりをアピールした。曲間には「もう疲れてますけど」、「しんどい」などと肩で息をし、ややブランクを感じさせたが、3つの特別プログラムを滑り終え、満員の観衆からスタンディングオベーションでたたえられていた。

 グランドフィナーレでも、リンクを縦横無尽に滑り回り、喝采を浴びた。今回のイベントは14日、15日にも行われるが、「次の日、また次の日と同じことをやるとは限らないので、みんなの心に残してくれたらなと思っています」と、それぞれに特別な内容になると告知していた。

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