小川Jr.が初優勝 代表入りに前進「僕が一番強い」

 「柔道・全日本選抜体重別選手権」(8日、福岡国際センター)

 小川ジュニアが初代表へ大きく前進した。決勝で、リオデジャネイロ五輪銀メダルの原沢を破って初優勝。「この階級で僕が一番強いと証明すると宣言したが、達成できた」と胸を張った。

 GS東京制覇に続く飛躍の要因は“頭”だ。伸び悩んでいた昨秋、「相手より自分の方が強いと思い過ぎていた」と、本能で戦うスタイルを改善。持ち味のスタミナとパワーだけに頼るのではなく、対戦相手を研究して緻密に戦術を練るようになった。決勝も長期戦を見越した戦術を練り、延長戦から果敢に投げを打って相手の反則負けを呼び込んだ。

 直也氏は「最近体が大きく見える。オーラが出てきたかな」とご満悦。投げでポイントを奪えなかったが、「もっと強くなるイメージがある。最近は投げられて負けることはないので、あとは技を強化すれば“鬼に金棒”だよ」と期待した。

 100キロ超級は、最終選考会の全日本選手権(29日)が勝負になる。小川は「おやじも優勝している大会なので最大限、力を発揮して日本一になりたい」と闘志を燃やした。

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