17歳・阿部詩“天敵”に完敗で涙「まだ受け止められない」

 「柔道・全日本選抜体重別選手権」(8日、福岡国際センター)

 世界選手権(9月、バクー)代表選考会を兼ねて行われた。女子52キロ級準決勝で、17歳のホープ阿部詩(兵庫・夙川学院高)は、17年世界選手権銀メダルの角田夏実(25)=了徳寺学園職=に巴投げで一本負けした。初代表を目指して優勝を期していただけに「まだ(結果を)受け止められていない」と涙を流した。

 関節技の名手である角田には16年11月の講道館杯、同12月のグランドスラム(GS)東京でいずれも腕ひしぎ十字固めで敗戦。今回は1年間寝技を強化して臨んだ“天敵”との試合だったが、自身の持ち味である投げ技を出せない間に、巴投げで宙を舞った。「苦手意識はあった。(相手の巴投げを)受けられると思っていたが甘かった」と肩を落とした。

 昨年11月以降は講道館杯、グランドスラム(GS)東京、GSパリと選考対象大会で3連勝しており、今回勝てば代表権は確実だった。「初めて(代表が懸かる)プレッシャーを感じて緊張で硬くなった。でも、みんなここを乗り越えている。重圧に負けない強さをしっかりつけたい」。

 世界王者の兄・一二三(日体大)とのきょうだい代表へ状況は厳しくなったものの、同階級の第2代表として選出される可能性はあるだけに「もし選ばれたら必ず世界一を獲りたい」と声を絞り出した。

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