大相撲春巡業は５日、兵庫県姫路市で行われ、横綱白鵬（３３）＝宮城野、鶴竜（３２）＝井筒＝が今巡業で初めて土俵に上がった。

　左足親指を負傷し先場所を全休した白鵬は幕内輝（高田川）のぶつかり稽古に胸を出した。はがれた指のつめも半分程度は回復。「感覚を取り戻しつつある。夏場所は去年、おととしと全勝優勝している。夏場所が終われば横綱１２年目に突入する」と次場所出場へ向け、並々ならぬ意欲。

　春場所で復活優勝を果たした鶴竜は正代に胸を出し汗を流した。右手指を痛めており、全身の疲労もあり、慎重な調整。「（指に）違和感はまだある。体は元気になってきている。体が十二分にリフレッシュして疲れを取ってから」と、相撲を取る稽古は来週以降となりそうだ。