池江が100バタで日本新記録!リオ銅相当快記録も不満「あと0・3秒更新」

 「競泳・日本選手権・第1日」(3日、東京辰巳国際水泳場)

 今夏のアジア大会(ジャカルタ)などの代表選考会を兼ねて行われ、女子100メートルバタフライ準決勝で、リオデジャネイロ五輪5位の池江璃花子(17)=ルネサンス亀戸=が56秒58の日本新記録をマークし、トップで決勝に進んだ。自身がリオ五輪でマークした記録を0・28秒更新した。

 準決勝から早くも爆発した池江だが、余力すらのぞかせた。日本記録を0秒28と大幅に更新し、リオ五輪の銅メダルに相当する快記録をたたき出したが、「56秒4くらいを目指していたので悔しさもある」とケロリ。力を抜いた泳ぎで世界水準にまた一歩近づき、「前半から(積極的に)いった感じもなく自然と楽に入ったが、それでベストを出せたのは力が付いたと思う」とうなずいた。

 日本一を決める大会でも世界を見据えていた。準決勝での日本記録更新を予告しており「ずっと練習を頑張ってきたので有言実行できて良かった」と声を弾ませた。最も得意と自負する100メートルバタフライだが、1年8カ月もの間ベストを更新できなかった。世界の壁も高く、17年夏の世界選手権では6位。悔しさにくれた17歳は「世界で戦えるようになりたい」と、苦手だったドルフィンキックやターンの強化に自主的に取り組んできた。

 夢である2020年東京五輪のメダルを手にするには最低でも56秒台前半が必要。しかし、それはもう時間の問題となった。「まだまだ記録は出せる。自信を持って泳ぎたい。ここまで来たら55秒台も狙いたいが、まずは決勝で(準決勝から)あと0・3秒更新したい」。着実なステップアップ宣言は、控えめにすら響いた。

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