池江が日本記録更新誓う「出るからには全ての種目で」友人から刺激も

 夏のアジア大会(インドネシア)などの代表選考会を兼ねた、競泳の日本選手権(3日開幕)の公式練習が2日、会場の東京辰巳国際水泳場で行われた。17年女子史上最多の5冠を達成した池江璃花子(17)=ルネサンス亀戸=は、今回は50、100メートルの自由形、バタフライの4種目にエントリー。「出るからには全ての種目でベストを狙う」と自身の持つ日本記録更新を誓った。

 池江は、世界で戦うための布石をつくることがテーマだ。17年は5冠を達成したが、最も得意とする100メートルバタフライでの日本記録更新に全力を注ぐために今回は200メートル自由形を回避。「自信はある。ここで記録を更新して、アジア大会、パンパシフィック選手権に臨みたい」と快泳を誓った。

 リオデジャネイロ五輪の同種目で56秒86の日本記録を樹立したが、そこからは約1年8カ月更新できていない。世界記録(55秒48)ともまだ1秒以上差があるだけに、「決勝で56秒台前半を狙う。世界大会を想定して、予選から力を抜かずにいく」と予告した。

 世界で戦う友人の活躍も刺激になった。フィギュアスケートの樋口新葉(17)=日本橋女学館高=が世界選手権で銀メダルを獲得したことを受け、「自分も絶対やってやろうという気持ちになった」と池江。その樋口が今大会最終日に応援に来る予定で「日本記録を出すところを見せたい」と気合を入れた。

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