遠藤「いつもと一緒」新三役確定星 “4度目の正直”で春満開

 「大相撲春場所・13日目」(23日、エディオンアリーナ大阪)

 新三役昇進を濃厚にする節目の白星は、まわしを取る技術にパワーを加え、もぎ取った。前頭筆頭の遠藤は立ち合いで取った右前みつにこだわらず、体重193キロの千代丸の突き押しに応戦。まわしを狙って揺さぶりながら押し込み、最後は棒立ちになった相手を引き落として勝ち越した。

 「いつもの勝ち越しと一緒」。支度部屋ではクールに振る舞ったが、前頭筆頭として“4度目の正直”だった。過去3場所は6勝、3勝、6勝で負け越し。役力士のパワーに太刀打ちできない場面が目立った。

 今場所は、2大関を撃破する滑り出し。しかし5日目から逸ノ城、栃ノ心らの豪腕に圧倒されて3連敗して一時、黒星が先行した。これまでと同じ弱点を露呈しかけたが「しっかりどんどん、自分の中で高めていけばいい」と慌てなかった。

 昨年の名古屋場所後に手術した左足首に、不安がないことを確認。12日目の体重205キロを誇る魁聖の押しをこらえた白星と合わせ、課題をクリアした。

 もちろん、遠藤本人は「またあしたあるんで、集中してやるだけ」とひと息つくつもりはない。2桁勝利で満開の春を締めくくる。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

スポーツ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(スポーツ)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス