大坂なおみV 準四大大会「プレミアマンダトリー」の優勝は日本選手初!

 BNPパリバ・オープンのシングルスでツアー大会初優勝を果たし、喜ぶ大坂なおみ
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 「テニス・BNPパリバ・オープン」(18日、インディアンウェルズ)

 女子シングルス決勝で大坂なおみ(20)=日清食品=が第20シードのダリア・カサキナ(20)=ロシア=を6-3、6-2で破り、日本女子で11人目のツアー優勝を果たした。四大大会に次ぐ規模の今大会は09年に現行区分となった女子ツアーで年間4大会の「プレミアマンダトリー」の格付けとなり、日本選手の優勝は初の快挙となった。優勝賞金134万860ドル(約1億4213万円)を獲得。大会後の世界ランクで44位から自己最高の22位に上昇した。

 ツアー大会初タイトルは四大大会に次ぐ大舞台で手にした。今季勢いに乗る大坂は世界1位のハレプ(ルーマニア)を破った準決勝に続き、格上との決勝もわずか1時間11分で完勝した。

 派手に喜ぶこともなく、いつもと変わらない優しい笑みで同じ20歳のカサキナと健闘をたたえ合った。「本当に勝ちたかったのでうれしい。1回戦と思い、自分を萎縮させないように心掛けた」と振り返った。

 試合のたびに強調する「安定感」と「集中力」を決勝でも貫いた。パワー任せで相手をねじ伏せようと攻め急ぎ、時には自滅した以前の姿はない。新コーチのバイン氏の指導で精神面が乱れず、安定したショットを操れるようになった。

 第1セットの第7ゲームでブレークのピンチをしのぐと直後の第8ゲームで相手のサービスゲームを破り、流れをつかんだ。「攻撃的にならずに安定したプレーに努めた」。第2セットは一度もブレークポイントを与えない快勝だった。

 大阪市出身で、ハイチ出身の父レオナルド・フランソワさんと、日本人の母環(たまき)さんを持つ20歳。3歳で米国に移住した。米フロリダ州に住む母は観戦に来られなかったが、父は会場で声援を送り「家族に電話をしたら、みんな喜んでいた。いつかこういう日が来ると思っていたが、こんなに大きな大会でなんて」と感動した。

 世界ランクは22位に急上昇。四大大会の日本勢初制覇と2年後の東京五輪でメダル獲得に期待が膨らむニューヒロインが誕生した。

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