大坂なおみ、勢い劣らず1時間4分で世界1位を撃破 4度目の挑戦で完勝!

 「テニス・BNPパリバ・オープン」(16日、インディアンウェルズ)

 女子シングルス準決勝で世界ランク44位の大坂なおみ(20)=日清食品=が世界1位の第1シード、シモナ・ハレプ(ルーマニア)を6-3、6-0で破り、18日(日本時間19日)の決勝に進んだ。ハレプとは4度目の対戦での初勝利となり、日本女子が世界1位から勝利を挙げたのは、96年の国別対抗戦フェド杯で伊達公子がドイツのシュテフィ・グラフに勝った例がある。大坂は初優勝を目指し、決勝で世界19位のダリア・カサキナ(ロシア)と対戦する。

 大坂の勢いは世界ランク1位をものみこんだ。3度の敗戦から得た教訓を生かし、ほぼ完璧に試合を支配した。ハレプにわずか1時間4分で完勝し、ツアー初優勝まであと1勝。「安定して戦うことを心掛けた。決勝に進めてうれしいし、チームも喜んでいる」。ストレート勝ちに満面の笑みを見せた。

 1月の全豪オープン4回戦で対戦した時は自分のテニスを見失い、ミスから自滅した。雪辱の機会をつかんだ今回は打ち急がなかった。相手のスピンの効いた深い打球を我慢してつないで逆にミスを誘い出し、好機で攻める戦略を貫いた。

 第1セットでは4-3の第8ゲームをブレーク。2度目のジュースからコートの中に入って決めたバックのボレーは練習で繰り返したパターンで、勢いを象徴する得点だった。

 第2セットは焦る相手のミスがさらに増え、一気に6ゲームを連取した。「集中力が落ちるから相手のことは見なかった」。4度目の挑戦で大きな壁を打ち破った。

 1回戦で元世界1位のシャラポワ(ロシア)をストレートで破って以降、落としたセットは4回戦のサカリ(ギリシャ)戦の第2セットだけ。2回戦でも元世界2位のラドワンスカ(ポーランド)を一蹴するなど、臆するところがない。

 決勝では準決勝で元世界1位のV・ウィリアムズ(米国)を破った同じ20歳のカサキナと顔を合わせる。「自分にプレッシャーをかけすぎないようにしたい。新しい世代の2人でいい戦いをしたい」。再び日本テニス界に新たな1ページを書き加える。

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