昨年４月に現役を引退した女子フィギュアスケーターの浅田真央さん（２７）が１６日、都内で、姉でタレントの浅田舞（２９）とともに「浅田真央サンクスツアー」の開催発表記者会見を行った。

　同ツアーは浅田さんのスケート人生の集大成として、全国のファンへ感謝の思いを届けるアイスショー。浅田さんは開催の意図について「４月に引退発表してから、その年の７、８月のショーがあり、そこが終わったら現役の役目が終わるのかなと思っていた。そこで、やっぱりスケートっていいな、喜びを感じることができました。まだ、『真央の滑りが見たいよ』という言葉、『見れてない』という方がいっぱいいらっしゃって、まだ見たいと言ってくれる方がいると思いました。多くの方にお伝えできてないと、日を追うごとに感じるようになりました」と説明した。

　浅田舞は「感謝の思いを届けるショーを作りたいと受けました。本当に驚いたがうれしくて、悩むことはなかった。それなら一緒にすてきなショーを作りたいねと伝えました」とコメントした。

　ツアーは主に大都市以外で開催。演出も自身で手がける浅田さんは「スケート選手の最後のけじめになるんじゃないかなと思う。今まで言ったことのないところに行って、自分の思いを伝えることができたらいいなと思い開催することを決めました。あと２カ月、絶賛猛練習中ですので楽しんでもらえたらと思います」と意気込んだ。

　ショーには１０名が参加。この日限りで現役引退を発表したフィギュアスケーター男子の無良崇人も参加する。５月３日に「新潟アサヒアレックスアイスアリーナ」でスタート。その後は長野、北海道、茨城、埼玉、山梨、福島、神奈川、福岡、広島と全国各地で公演を行う。