一二三、武者修行成果見せる 柔道GSに向け出発「狙いにいく」
柔道男子66キロ級世界王者の阿部一二三(20)=日体大=が13日、今年初戦のグランドスラム・エカテリンブルク大会(17~18日、ロシア)に成田空港から出発した。1月に敢行した単独での欧州遠征では寝技などを磨いただけに「習得したものも試したい。逆技、寝技も積極的に狙いにいく」と意気込んだ。
既に今夏の世界選手権(アゼルバイジャン)代表に内定しており、選考を気にせず課題に着手できる。右組みの阿部は右の担ぎ技を得意としているが、相手から徹底的に研究されるため、逆方向である左の技の習得が次のステップだ。
「失敗するかもしれないが、怖くても入ってみないと。負けていいわけではないが、代表に決まっているので試せる部分は大きい」。進化した一二三スタイルへの試金石にする。