栃ノ心、国民栄誉賞も!?ジョージア大統領も祝福 遠藤破って有終締め

 「大相撲初場所・千秋楽」(28日、両国国技館)

 前日に初優勝を6年ぶりの平幕優勝で決めた栃ノ心が遠藤を押し出し、14勝目を挙げて有終の美を飾った。初の殊勲賞、2度目の技能賞も受賞。母国ジョージアでは初の優勝力士誕生に大統領、首相らがお祝いのメッセージを送るなど盛り上がりを見せており、同国の駐日大使は日本の国民栄誉賞に値する賞が授与される可能性があることを明かした。また、ともに新入幕で10勝を挙げた竜電と阿炎が敢闘賞を受賞。十両は妙義龍が3度目の優勝を果たした。春場所は3月11日からエディオンアリーナ大阪で行われる。

 歓喜の優勝から一夜明け、栃ノ心は遠藤を迎え撃った。当たって右を差すと、上手を取られながらも粘り強く前に出続け、最後はすくい投げで崩して押し出した。

 支度部屋に戻ると、「優勝決めたから気合入ってないと言われたくなかったから、勝てて良かった」と白星締めに安ど。「ドキドキする」と話した優勝インタビューでは前日に流した涙は見せず、師匠の春日野親方(元関脇栃乃和歌)ら関係者だけでなく「日本人の皆さん、私の国の皆さん、本当に胸がいっぱいで応援ありがとうございます」と両国のファンに感謝した。

 前夜は母国ジョージアの父母、ニノ夫人(30)ら家族とテレビ電話で喜びを分かち合った。また、この日は母国のレヴァン・ツィンツァゼ駐日大使ら大使館関係者らも来場。関係者によるとジョージアは大いに盛り上がっており、大統領、首相を始め政府の要人が祝福のコメントを発表したという。

 同大使は「多くの人が栃ノ心を誇りに思っています。私たちの英雄と言えます」と存在の大きさを語り、政府から賞を授与することも「私はすでに提案しています。将来のサプライズとして」と明言。日本の国民栄誉賞級になることも「可能性はある」と話した。

 来場所の三役復帰は確実。八角理事長は将来的な大関昇進の可能性を「もちろん」と話し、「白鵬とがっぷり四つに組んでやってほしい。そういう魅力のある力士」と期待した。「これからも稽古を頑張って、親方の言うことを聞いて、いい相撲が取れるよう頑張ります」。角界のニコラス・ケイジはさらなる高みを目指す。

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