鶴竜も7連勝!相撲人生土俵際で覚醒!4場所連続休場明け、進退をかけて臨む

 「大相撲初場所・7日目」(20日、両国国技館)

 関脇御嶽海が好調の平幕嘉風を引き落として一蹴し、7連勝とした。大関とりを宣言する今年、押し相撲に磨きがかかり、精神面でも覚醒。平幕栃ノ心との全勝対決を寄り切りで制した横綱鶴竜と2人がトップを並走している。大関高安は逸ノ城の下手投げに屈し、3敗目。全勝の2人を追う1敗は栃ノ心、松鳳山、大栄翔、朝乃山の平幕4人となった。

 鶴竜が相撲人生の土俵際で覚醒した。栃ノ心との全勝対決を制し、16年九州場所以来のストレート給金直しに王手。かち上げ、突き放しにひるまず応戦し、素早く右を差して寄り切った。

 組めば無類の強さを発揮する相手に前に出続けて完勝。「上手を取らせないようにというのはあった。前傾で崩れないのが良かった」と振り返った。

 4場所連続休場明けで、元横綱日馬富士の暴行事件に絡んで無給の処分を受け、進退をかけて臨む。指摘される引きぐせは見えず、前に出る激しい相撲を続けている。「ぶれないのは落ち着いているところ」と分析し、場所前に磨くと話していた突っ張りも「今のところ出ている」と手応えを感じている。

 藤島審判部副部長は「最高の相撲。一歩も引かなかった」と絶賛。「今まではうまい、今場所は強い」と、追い込まれた横綱の覚醒を感じ取っている。「意識せず、これまで通り集中して明日も取る」という鶴竜。汚名返上の優勝へ向かって、前へ出続ける。

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