羽生 氷上練習再開 ぶっつけ連覇へペースアップ「気持ち切らさずにこられた」

羽生結弦
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 日本スケート連盟の小林芳子フィギュア強化部長(62)は16日、都内で行われた理事会後に報道陣に対応し、昨年11月に右足首を故障し、回復が長引いていた2014年ソチ五輪金メダリストの羽生結弦(23)=ANA=について、1週間前から本格的な練習を再開したことを明かした。内容は非公表だったが、連覇の懸かる五輪本番に向けて、ようやく調整のペースが上がってきた。

 五輪開幕まで1カ月を切り、66年ぶりの五輪連覇を狙う王者のピッチが上がってきた。小林強化部長は前日までに羽生陣営と連絡をとり「1週間前ほどから練習を始めました。本人の努力があり、気持ちを切らさずにここまで来られた」と、本格的な氷上練習を再開したことを明かした。

 羽生は昨年11月9日のNHK杯の公式練習中に4回転ルッツを跳んだ際に転倒し、右足関節外側じん帯を損傷。完全復帰まで4~5週間の見通しが示され、練習拠点のカナダ、トロントへ戻り、リハビリしていたが、腱(けん)と骨の炎症を併発し、回復が長引いていた。12月下旬にようやく氷に乗り始め、約2週間感覚を取り戻しながらの練習を再開。現在のトレーニング内容について、同部長は「伏せさせていただきます」と公表しなかったが、「すごく明るい話をした」とポジティブに受け止めている様子だった。

 今月11日に都内で行われた表彰式では欠席したものの、「平昌五輪に向け強い気持ちを持って日々過ごしています。これからも努力を重ね自身を超え続けたいと思います」とコメントを寄せていた羽生。逆境に置かれているのは間違いない。それでも小林強化部長は「集中力のある選手なので、しっかりと調整していってほしい」と、期待を込めた。男子SPは2月16日。王者の底力が問われる1カ月になる。

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