バドミントン山口が逆転で初優勝 「粘り強く」1時間半超の激闘制す

 「バドミントン・スーパーシリーズファイナル」(17日、ドバイ)

 各種目の決勝が行われ、女子シングルスで世界ランキング2位の山口茜(20)=再春館製薬所=がリオデジャネイロ五輪銀メダルのシンドゥ・プサルラ(インド)に2-1で逆転勝ちし、初制覇した。同種目の日本勢の優勝は2015年の奥原希望(日本ユニシス)以来2年ぶり2人目。奥原とともに2020年東京五輪で金メダル獲得の期待がかかる。女子ダブルスは福島由紀(24)広田彩花(23)組(再春館製薬所)と米元小春(27)田中志穂(25)組(北都銀行)が頂点を争った。

 1時間半を超える激闘だった。身長差23センチのハンディをはねのけ、山口が世界のトップ選手だけが集まったSSファイナルの頂点に。「粘り強くやった。最後まで諦めずに戦って勝てたことがうれしい」。あまり喜怒哀楽を表に出さない20歳の全日本総合女王が、照れくさそうに笑った。

 1次リーグでストレート負けを喫するなど過去2勝5敗だった難敵に第1ゲームを15-21で取られ、2ゲーム目も出だしから5連続失点。それでも懸命に勝機を探り、コートに体を投げ出しながら返球、天性の感覚でラリーに絶妙な緩急をつけた。粘り強く第2ゲームを取り返すと、「相手の方が疲れてきた」と光が差す。コート脇の優勝トロフィーが目に入り「あれが欲しい」。最終ゲームは接戦の末にもぎ取った。

 3年前は体力が持たずに4強止まりで、昨年は1次リーグ敗退。今年最後の試合で「成長を感じられて良かった」と誇った。「コンスタントに勝たないと上位にいけない世界ランク1位が目標」。その先に、東京五輪の金メダルも見えてくる。

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