「スピードスケート・Ｗ杯」（８日、ソルトレークシティー）

　女子５００メートルは小平奈緒（３１）＝相沢病院＝が自身の記録を０秒０３塗り替える３６秒５０の日本新。Ｗ杯のこの種目での連勝は昨季から１４に伸びた。

　もはや時間の問題と言っていい。ミスがあっても、第３戦で出した女子５００メートルの日本記録を０秒０３塗り替えた。着実に前進し「ベストは尽くせた」と小平。３６秒３６の世界記録まで０秒１４に迫った無敵の女王は、確かな手応えをにじませた。

　「フライングかな」との迷いが出て飛び出せず、１００メートルで李相花（韓国）に先行を許した。ただ、ここから内側のカーブをきれいに抜けて持ち味のバックストレートで加速。第３戦で膨らんだ最終カーブも「コース取りがうまくできた」ときれいに回った。

　ここ数日のソルトレークシティーは快晴続きで高気圧。気圧が低いほど空気抵抗は減るだけに、条件に恵まれていない面もある。高地で行われる５００メートルは９日（日本時間１０日未明）が今季最後。最速を目指す女王は「５００メートルはずっと頂点に立ち続けてきたし、見たい数字がある」と言い切った。