大迫傑が2時間7分台、日本人最高の3位 上門、竹ノ内と東京五輪へMGC出走権利

ファンや報道陣に囲まれる大迫傑=平和台陸上競技場
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 「福岡国際マラソン」(3日、平和台陸上競技場発着)

 2020年東京五輪の代表選考会出場権、2018年アジア競技大会(ジャカルタ)の日本代表選考会を兼ねて行われた。“最強市民ランナー”川内優輝や、4月のボストン・マラソン3位の大迫傑(ナイキ・オレゴンプロジェクト)、初マラソンの“3代目山の神”神野大地(コニカミノルタ)、佐藤悠基(日清食品)、設楽啓太(日立物流)ら箱根駅伝のスター選手も参戦。2時間5分47秒でソンドレノールスタッド・モーエン(ノルウェー)が優勝し、日本人トップは2時間7分19秒の大迫傑の3位だった(タイムは速報値)。

 日本人2位は2時間9分27秒の上門大祐(大塚製薬)、同3位は2時間10分1秒の竹ノ内佳樹(NTT西日本)だった。大迫、上門、竹ノ内の3人は2019年秋に行われる東京五輪出場をかけた一発勝負、マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)の出走権利を得た。

 20人前後の集団でスタートしたレースは、16キロ過ぎで川内が遅れ、続いて神野も脱落。中盤から大迫、佐藤悠、深津卓也(旭化成)、竹ノ内の4人がロンドン五輪金メダリストのキプロティク(ウガンダ)らと先頭集団を構成した。

 25キロ過ぎから深津、佐藤、竹ノ内が遅れ、先頭集団には大迫だけが残った。ペースメーカーが外れた30キロ過ぎから先頭はカロキ(DeNA)、モーエン、キプロティクと大迫の4人となり、その後カロキとモーエンが抜け出し、3番手の大迫が追う形となった。40キロ前にモーエンがトップに立つと、大迫とキプロティク、カロキが2、3位争いとなった。

 福岡国際は東京五輪マラソン代表を決める、2019年9月以降に開催予定の「マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)」の出場権獲得に直結する「GCシリーズ」の一つ。日本人3位以内で2時間11分、同4~6位で2時間10分を切れば、MGC出場の出場権を獲得する。

 国内初マラソンで2時間7分台をマークし、日本人トップの3位と結果を出した大迫は、「自己ベストが出て非常にうれしいです。タイムのことはあまり考えていなくて、もう少しトップ争いに入れたら良かったが、でも、最後は粘れたので良かったと思う。取りあえず、この先の大会につながると思う。しっかり、今回の反省を生かして次につなげたい」と喜びを表した。

 また、MGCの出走権利を得たことには、「自分の走りをすれば(権利は)付いてくると思ったので予定通りです。まだ東京オリンピックについては具体的には考えていない。次の大会はまだ決まっていないが、一つ一つ目の前の大会、練習に集中してやっていきたい」などと語った。

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