説諭時のスマホに激高 にらみ返されリモコン殴打

 日本相撲協会の危機管理委員会が30日に発表した経過報告で、元横綱日馬富士関の暴行の経緯が明らかになった。白鵬関が貴ノ岩関と照ノ富士関に高校時代に受けた恩を忘れないよう説諭していた時に、貴ノ岩関がスマートフォンをいじっていた。日馬富士関が注意したところ、貴ノ岩関は「彼女からのメールです」と苦笑い。これに日馬富士関が腹を立てて暴行した。

 日馬富士関は謝罪させようと顔面を平手で殴った。貴ノ岩関はにらみ返し、謝罪しようとしなかったため、さらに平手で多数回、カラオケのリモコンで頭を数回殴った。シャンパンのボトルをつかんで振り上げたが手から滑り落ちた。

 日馬富士関は日本酒を飲んでいたが、泥酔している状態ではなく当日の状況は記憶している。

 暴行のあった2次会の酒席には日馬富士関と被害者の貴ノ岩関のほか、白鵬関、鶴竜関の両横綱、照ノ富士関、石浦関や鳥取城北高関係者ら約10人がいた。

 1次会で白鵬関が貴ノ岩関に対し、9月に粗暴な言動をしたことについて説教。日馬富士関がかばって収まった。親を亡くすなどの似た境遇から、日馬富士関は貴ノ岩関を日頃からかわいがっていた。

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