ジョセフ日本、フランスに金星寸前のドロー!敵地で躍動!トライ数上回った

 「ラグビー・テストマッチ、フランス23-23日本」(25日、ナンテール)

 ラグビー日本代表は25日、フランス遠征最後のテストマッチとして当地のUアリーナで同国代表とテストマッチを行い、23-23(前半8-13)で引き分けた。世界ランキング11位の日本は、W杯準優勝3度で同8位のフランスに対して過去9連敗中。白星こそ逃したものの、トライ数で3-2と上回るなど、2019年W杯日本大会に向け、敵地で価値あるドローとなった。今遠征を1勝1分けで終えた日本は年内の活動を終了した。

 晩秋のフランスで、ジョセフJAPANが進歩を証明した。相手はW杯準優勝3回という北半球の雄。2万3000人という敵地の大観衆の前で、日本代表が試合開始から果敢に挑んだ。

 昨年のジョセフ・ヘッドコーチ(HC)就任以降はキック主体の戦法を指向していたが、この日は相手がキックに備えて「スペースが空いていた」(SO田村)と見るや、ボールを自ら動かすアタッキングラグビーにシフトチェンジした。

 3-3の前半24分、フッカー堀江が両チーム初となるトライを右隅へ。8-13と逆転されて折り返した後半はキックオフから2分間ボールを動かし続け、CTBラファエレがノーホイッスルトライ。5点を追う同33分には、途中出場のFWバルが密集を飛び越えて豪快な同点トライ。田村のゴールは外れたが、以後も引き分けを狙わず、リスク覚悟で攻め続けた。

 試合後、地元ファンが容赦なくフランス代表にブーイングを浴びせたほど、日本が与えたインパクトは強かった。

 「日本の速いラグビーは想定していたが、対応できず主導権を取られてしまった」と敵将ノベス監督が嘆いたのに対し、ジョセフHCは「勝てる試合だったから残念だが、勝てるだけの試合をできたことは自信になる」と手応えを強調し、リーチ主将も「試合の最初から最後まで80分間、攻める気持ちを持ち続けられたことを誇りに思う」と胸を張った。敵地で強敵を追い詰めた金星寸前のドロー。逃した大魚は、2年後のW杯本番でつかまえてやれ。

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