宇良 断裂の右膝前十字靱帯手術へ 復活へ心折れず「いい機会」
先場所、右膝前十字靱帯(じんたい)を断裂した東前頭16枚目の宇良(25)=木瀬=が10日、日本相撲協会に九州場所の休場を届け出て、手術することを公表した。「右膝前十字靱帯損傷、左膝半月板損傷で手術的治療及びリハビリ治療を含め約3カ月の休業加療を必要とする」との診断書を提出した。
来年1月の初場所で十両転落は確実。さらに全休なら同3月の春場所で幕下まで番付を下げることは避けられなくなった。
先場所2日目に右膝痛を再発し、途中休場。検討された手術を回避し、治療と調整を続けてきた。九州入り後は幕下と稽古ができるまでに回復し一時は出場へのめども立ったが、7日の稽古で再び同カ所などを悪化。患部に血がたまり、歩行も困難なほどの重症となった。
幕内の妙義龍、栃ノ心らは同カ所を断裂後、手術。大きく番付を下げながら再起した例はある。リハビリは長期に及ぶが、完治すれば復活は十分可能だ。関係者には「いい機会と思って…」と話し、心は折れていない宇良。小兵に詰まった人一倍の根性で人気業師は必ずよみがえる。