羽生にアクシデント 4回転ルッツで転倒…1度リンク離れ、戻るもジャンプは跳べず
「フィギュアスケート・NHK杯」(10日開幕、大阪市中央体育館)
公式練習が9日、大阪市中央体育館で行われ、午後の練習から3連覇を狙う羽生結弦(22)=ANA=が参加したが、まさかのアクシデントが発生した。
羽生は7日に大阪入りし、8日の非公式練習、この日午前の公式練習には参加していなかった。まずは本番リンクの感触をじっくり確かめると、4回転トーループ-3回転トーループの連続ジャンプも後半に、両手を上げる形で軽やかに決めたが、4回転ループでは2度転倒。4回転サルコーは回転が抜ける場面が目立った。
ロシア杯で決めた4回転ルッツの練習では、鈍い音とともに転倒。その後、右足を気にしながら、リンクをゆっくり周回した後、一度練習を切り上げた。
その後、リンクへと戻ったが、なかなか練習は再開できず、フリー「SEIMEI」の曲掛けの練習でも、簡単な振り付けの確認にとどめ、ジャンプは跳ばず、最後のスピンまでは何とか確認したが、曲掛けの練習が終わると、いち早くリンクを後にし、関係者の車ですぐに会場を後にした。
羽生を指導するブライアン・オーサーコーチは先月のスケートカナダで腹痛を発症し、胆のうの手術を行い、静養中のため、今大会には帯同せず。代わってクリケットクラブのギスラン・ブリアンコーチがリンクサイドに立った。