稀勢、攻めに明るい兆し 連合稽古で嘉風と10番

 大相撲九州場所(12日初日・福岡国際センター)で3場所連続休場からの再起を期す横綱稀勢の里は6日、福岡県春日市の尾車部屋で行われた二所ノ関一門による連合稽古に参加し、巧者の関脇嘉風と10番続けて取って8勝2敗と上々の結果だった。

 稀勢の里は3月の春場所で左上腕などを負傷後、身上の左からの攻めが消えていた。この日は左おっつけで押し、左はずからの突き落としで豪快に1回転させるなど内容にも明るい兆しが見られた。稽古後は「いいと思う。悪くはない」と慎重に述べた。

 全休明けから出場への手応えについては「少しでも理想に近づけるようにしたい」と前向きに話した。

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