45歳・レジェンド葛西衰え知らず!8大会ぶりV 8度目五輪「近づいてきた」 

 「ノルディックスキージャンプ・NHK杯兼全日本選手権」(5日、大倉山ジャンプ競技場)

 男子は日本選手単独最多となる8大会連続五輪出場を狙う葛西紀明(45)=土屋ホーム=が1回目に130・5メートルで2位につけ、2回目は最長不倒の134メートルのビッグジャンプで合計276・1点をマークし、逆転で8大会ぶり3度目の優勝を飾った。冬季開幕を告げる3日からの国内3連戦を6位、3位、優勝と右肩上がりの成績で終え、衰え知らずの“レジェンド”が好スタートを切った。

 近づいてくる夢舞台の足音が、やはりこの男に力を与えるのか。45歳で日本選手最多8度目の五輪出場を狙う葛西が、130メートル台のビッグジャンプを2本そろえる圧巻の内容で逆転V。今季成長著しい小林潤志郎、陵侑(りょうゆう)兄弟を押しのけての美酒に「めちゃくちゃうれしい。日本一を決める大会なんでね。日本一になれてうれしい」と、満面の笑みで胸を張った。

 向上心と闘争心は衰えることはない。この3連戦を前に、調子は決して良くなかった。復調のきっかけをつかんだのは、土屋ホームの監督として指導する女子のソチ五輪代表、伊藤有希のジャンプからだった。

 3日のノーマルヒルでビッグジャンプを見せた伊藤の映像を見て、「有希のアプローチがいい感じだったので見習った」と打ち明けた。すると右肩上がりの成績で最終戦は優勝。「有希さまさまです」と笑った。その姿を見た伊藤は「恐れ多い。そこが監督のすごいところ。後輩や女子の選手まで、たくさんのジャンプを見て、誰からでも得られるものは得ようとする。さすが」と、尊敬のまなざしを送った。

 この夏シーズンから小林兄弟が台頭。今回も、3日のノーマルヒルを兄の潤志郎が制し、4日の伊藤杯は弟の陵侑がものにした。陵侑は土屋ホームの後輩でもあり「日本のレベルが上がることはうれしいこと」と喜びつつ、胸の内では負けじ魂を燃やしていた。

 「最後は絶対やってやろうと思っていた。まだまだ負けないぞっていう気持ちでやっている。追い上げてくるのはうれしいけど、追い抜かれるのは嫌。どんなに育てている後輩でも、2、3回負けるといらっとくる」。本格的なシーズンインを前にした最後の大会で意地を見せつけた。

 “レジェンド”の心をたぎらせるのは、ただ一つ。最も欲しいもののためだ。日本選手単独最多8回目の五輪へ「この優勝でだいぶググって近づいてきた気がする。自信になった。まだ持っていない金メダルを目指して頑張っていきたい」と言い切った。今度こそ夢をかなえる冬にする。

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