三段目の炎鵬が21連勝 白鵬“内弟子”が破竹勢い

記者の質問に答える炎鵬=両国国技館(撮影・中田匡峻)
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 「大相撲秋場所・13日目」(22日、両国国技館)

 三段目の炎鵬(22)=宮城野=が田辺(木瀬)との全勝対決を制し7戦全勝。序ノ口デビューから負けなしの21連勝に伸ばし、琴天山に並ぶ歴代4位タイとした。同1位は佐久間山の27連勝。満津田(峰崎)と千秋楽に優勝決定戦を行い、勝てば序の口、序二段に続く3場所連続優勝となる。

 金沢学院東高校(現金沢学院高校)、金沢学院大の同級生を相手に低く潜ろうとしたが、突き離された。突かれてはたかれて、何度も前のめりになったが、下半身の強さで耐えた。最後は勝機と見るや、出足一気に土俵外に飛ばした。

 鼻血が出るほどの激しい攻めに「鼻に食らって、頭がくらっと来た」と意識が飛んでいた。それでもライバルに執念星。「突いて来るのは分かっていた。どんなに突かれても前に出ようと。最後は相手の足がそろうのが分かった」と、我慢を重ねての勝利だった。

 横綱白鵬からスカウトされた“内弟子”。169センチ、95キロの小兵ながら、ひねり技を得意とする。しこ名も横綱から名付けられた。日々、角界最高の力士から吸収することでプロで大きく成長した。

 「横綱は一番一番に対する集中がすごい。一切手抜きがない。徹底して私生活からやっているから普段の力が出せる」と学ぶことばかり。横綱から「歴代何位だな」と声をかけられることも励みになった。

 連勝記録も「やることをやってきたから」と自信を深める材料。「優勝の目標の中で連勝も出て来る」と決定戦も必勝で臨む。

 来場所は幕下上位まで番付を上げることは濃厚。「正直早すぎる。この場所が終われば、休みもほどほどに、体を作って稽古をしたい」と、さらなる出世街道を見据えた。

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