文字サイズ

絶対王者・内村が告白 モチベーション支える“死の恐怖”「この跳躍で死ぬかも、と」

試技会を終え、取材に応える内村航平=味の素ナショナルトレーニングセンター
1枚拡大

 体操の世界選手権(10月開幕・カナダ、モントリオール)の種目別代表を決める試技会が2日、都内で行われた。すでに個人総合代表の内村航平(28)=リンガーハット=と、白井健三(21)=日体大=も試技会を行い、内村が83・100点、白井が6種目合計で85・250点だった。

 内村は床でのラインオーバーや、鉄棒では離れ技のコールマンで落下するなどやや精彩を欠いたように見える内容で、白井に2点差以上をつけられた。ただ、本人は「調子は良かったけど、良すぎて駄目だった。良いなっていう日は空回りすることが多くて」と、前向きにとらえた。

 特に手応えをつかんだのは、跳馬だ。リオ五輪でも使った高難度の大技リ・シャオペンを久々に解禁し、着地に失敗したが「端から見ると失敗に見えるかもしれないけど、1回あれができれば、次に立つことに繋がる。跳馬はどう跳ぶのか凄く怖い。本当に命が懸かってるというぐらい怖い。今日はそこの恐怖心に打ち勝てて、無事に生きて帰って来れたので」と、うなずいた。

 常に勝利を期待される28歳。ただ、12年ロンドン五輪以降は、それまで試合の度に自然と上がってきた気持ちの高まりがなくなったという。その中で“死”の危険を感じるこの大技が、少なからず刺激となっているようだ。「15年から(リ・シャオペン)をやっているけど、毎回跳ぶときは怖い。“この跳躍で自分は死ぬかも”と何回か思ったこともある。それぐらい思わないと“跳べる”っていう気持ちになれない。どうしても大きな舞台を経験してきて、上がってくるものがなくなってきているので。自分でプレッシャーを掛けて、(気持ちを)上げるものがないと」と、絶対王者であり続ける男にしか分からない壮絶なメンタルコントロール法を告白した。

 10月の世界選手権では前人未到の個人総合7連覇に挑む。「ミスしないことが絶対条件。自分らしい演技をしたい」。自らを奮い立たせて、王座防衛に挑む。

関連ニュース

    デイリーペディア

    編集者のオススメ記事

    スポーツ最新ニュース

    もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(スポーツ)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス