中大法学部OBの豪風がキャンパス巡業で熱い稽古

 大相撲の夏巡業は8日、東京都渋谷区の青山学院大の記念館で開催された。都心のキャンパスを熱くしたのは学生相撲出身では歴代1位の幕内出場1197回を誇る平幕豪風(38)=尾車=だ。

 大関高安(27)=田子ノ浦=の三番稽古相手を務め、3勝6敗。はたき込み、左からのいなし、頭を付けての力強い押しなど、若さあふれる相撲を見せた。11歳下の大関を「あの年齢であの相撲はすごい」とうならせた。

 大ベテランは「当たるだけ当たった。いま一番乗っている若手の大関でしょう。胸を借りたいと思った」と納得顔で振り返った。

 16年前は中大法学部の大学生。久々にキャンパスの雰囲気を味わい当時を思い出した。4年で140単位が必要だったが1、2年で50単位しか取れずに3年で猛奮起。「仕送りしてもらっている親に申し訳ない。相撲はどうでもよくなった」と、コンパクト六法全書を片手に勉強の虫と化した。

 中大のキャンパスは広く、替えのTシャツを用意し、教室から教室へと移動。「教室から学食。学食行ったらいっぱい。どっか別の店で食べて、また移動。おかげで足腰がめっちゃ鍛えられた」と、下半身強化につながった。

 相撲部の先輩は卒業のためのノウハウを持っておらず、留年生と仲良くなった。「面倒を見てもらった。予想問題が当たる」と見事、3年で選択した全63単位を取得した。

 「法学部を卒業するってすごいことと今は思う」と、当時の頑張りが今の相撲の支えにもなっている。昼食は学食で舌鼓を打ち、つかの間、大学生気分を満喫。「学食は中大が日本一と自分は思っています」と母校愛を全開にしていた。

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