国際大会Vの桃田賢斗「下積みないと勝負できない」
バドミントン男子で元世界ランク2位の桃田賢斗(22)=NTT東日本=が8日、国際大会復帰2戦目で1年4カ月ぶりに優勝したヨネックス・K&Dグラフィックス・インターナショナルシリーズ(米カリフォルニア州)を終えて羽田空港に帰国後、千葉県市川市内で会見を行い、「今回は納得のいくプレーもあって優勝できたのはよかった」と充実した表情で振り返った。
7月に国際舞台に復帰し、世界ランクも復活した。「少し(戻ってきた)実感が湧いて、頑張らないといけないと思った。世界トップの人たちは日々成長しているので、自分も負けないように精進したい」。しかし、まだ282位とランクが低いために出場できる試合は限定される。今回の大会も下から2番目の格付けで、優勝しても得られるポイントは少ない。対戦相手も世界ランク200位台が続いた。
かつて世界2位まで登りつめた元エースでも、しばらくはレベルの高くない大会で泥臭くポイントを稼がなくてはいけないが、「下積みがないと世界で勝負できない。今は試合をするのが楽しいので、苦には感じない」と覚悟を示した。来年以降の日本代表復帰を目指すが、「正直、このままでは世界のトップどころか、日本の選手とも対等に戦うことはできない。少し焦りはあるが、やらなきゃいけないことを一つずつやってレベルアップしたい」と力を込めた。
次は9月の全日本社会人選手権(広島)を経て、同月のベルギーインターナショナルに出場予定。完全復活への階段を一歩ずつ歩む。