近藤亜美 “新星”阿部一二三に対抗心メラメラ 柔道女子日本代表が強化合宿
リオデジャネイロ五輪柔道女子48キロ級銅メダルの近藤亜美(22)=三井住友海上=が3日、都内で行われた女子日本代表の強化合宿に参加した。28日開幕の世界選手権(ブダペスト)に向けて「今すぐに出ても勝てる」と3年ぶりの制覇に自信をのぞかせた。
19歳だった14年大会で初優勝し、ニューヒロインとして脚光を浴びてから3年。すぐにマスメディアは新たなヒーローを求める。特に今、注目の的になっているのが男子66キロ級で金メダル候補の阿部一二三(19)=日体大=だ。近藤は「(妹の阿部詩とともに)阿部きょうだいは意識しますね。街を歩いていると一二三がいるんですよ」と、銀行の広告ポスターで大きく露出している新星に対抗心をむき出しにし、「若手が注目されているので、私も負けないように目立つ柔道をしたい」と拳を握った。
さらに、世代を超えたスターへも挑戦する。同階級ではかつて、谷亮子が92年バルセロナ五輪から08年北京五輪まで5大会連続でメダルを獲得しており、近藤は「よく周りからも『ヤワラちゃんの階級だね』と言われる。壁は高いので超える自信はないが、私も並べるくらいにはなりたい」と野望を口にした。