日本3大会ぶり金ゼロ 平井監督に危機感「勝てると見込んでいた」

 「競泳・世界選手権」(30日、ブダペスト)

 競泳男子400メートル個人メドレーで瀬戸大也(23)=ANA=が銅メダルを獲得したが、3連覇はならず。リオデジャネイロ五輪王者の萩野公介(22)=ブリヂストン=は6位に沈んだ。日本は競泳で銀4、銅3のメダルを獲得したが、3大会ぶりに金メダルはゼロ。2020年東京五輪に向け、日本代表の平井伯昌監督は危機感を募らせた。

 競泳ニッポンが岐路に立たされた。今世界選手権で獲得したメダルはリオ五輪と総数は同じ7個だが、2個あった金メダルはゼロ。「日本の五輪メダリストが伸び悩む中、海外勢の記録が伸びた。危機感を感じている。より人間力も含めた強化をしていかなければならない」と平井監督。東京五輪に向け、頂点を逃した萩野、瀬戸らエース級の立て直しが必須となる。

 同監督が「勝てると見込んでいた」という男子200メートル個人メドレーで萩野は2位にとどまった。右肘を手術して出遅れたことによる体力不足が響いた。瀬戸は銅メダル二つで最低限の結果は残したが、リオ五輪男子200メートルバタフライ銀メダルの坂井聖人(早大)は直前まで高地合宿を行う新たな調整法で失敗し、6位に終わった。

 より深刻なのは女子だ。200メートル個人メドレーで初出場の大橋悠依(東洋大)が手にした銀メダルだけに終わった。17歳の池江璃花子(ルネサンス亀戸)は世界の高い壁にはね返され、個人種目の自由形、バタフライで決勝進出は1種目のみ。200メートルバタフライで6位の長谷川涼香(東京ドーム)や200メートル個人メドレー5位の今井月(愛知・豊川高)、400メートル個人メドレー5位の清水咲子(ミキハウス)らの底上げが求められる。

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