元関脇の幕下・豊ノ島は黒星スタート「緊張が抜けなかった」
「大相撲名古屋場所・初日」(9日、愛知県体育館)
元関脇で東幕下28枚目の豊ノ島(34)=時津風=が諫誠(境川)に寄り切られ、初日黒星スタートとなった。「どうしても緊張が抜けなかった。7番勝つつもりで場所を迎えて、足に力が入らずふわふわしていた」と、気負いがあった。
昨年の名古屋場所前に左アキレス鍵を断裂。2場所連続休場し十両も陥落した。故障の影響で満足いく稽古が積めず、2場所負け越し、幕下5場所目と苦しい土俵が続く。先場所は引退がよぎったが「悔しい思いがあればやれる」と続行した。
「2年ぶりの名古屋の土俵に上がれた。一番取って気持ちは楽になる。場所前の稽古では関取衆とやっても自分の方が良かったこともあった。力が出し切れていない。力が落ちたわけじゃない。きっかけで力は出るようになる。6連勝すればいいだけ」と前を向いた。