新リレー侍決定 打倒ジャマイカ“金”だ! 今季10秒0台4人そろう

 新リレー侍で金メダルだ!!日本陸連は26日、堺市内で8月の世界選手権(ロンドン)の代表男女19人を発表した。100メートルと200メートルの2冠を果たしたサニブラウン・ハキーム(18)=東京陸協、100メートル2位の多田修平(21)=関学大=らを選出。個人で代表を逃した桐生祥秀(21)=東洋大=はリレー代表候補入りした。リオデジャネイロ五輪で銀メダルを獲得した400メートルリレーは新たな顔を加え、今大会がラストランとなる“人類最速の男”ウサイン・ボルト(30)率いるジャマイカ打倒に挑む。

 元祖に負けぬ大和魂で“新リレー侍”が駆け抜ける。侍ポーズと激走で世界の注目を集めたリオデジャネイロ五輪400メートルリレーの日本代表。銀メダルメンバーは2人が個人代表から落選となり陣容は入れ替わるが、今季100メートルで10秒0台をマークした4人がそろう今回、個々の能力はむしろ高まっている。

 不動の山県が代表から外れた1走は、スタートに定評のある多田が有力。爽やかな笑顔で「リオ五輪以上、金メダルを取りたい」と宣言した。日本選手権100メートル3レースの平均スタート反応タイムは0・1323秒で桐生に次ぐ2番目の速さ。スタートは元世界記録保持者のアサファ・パウエル(ジャマイカ)直伝で、リオ五輪100メートル銀メダルのガトリン(米国)からも絶賛されるなど、実力は本物だ。多田本人も「武器をロンドンの地で見せられたら」と闘志をたぎらせた。

 2走には経験豊富な飯塚か、今年3月の代表合宿でバトンを渡す練習もした前アンカー、ケンブリッジが有力。リレー代表としての派遣が正式に決まれば、3走は安定感のある桐生だろう。4走を走る可能性が高いサニブラウンは「3走以外ならやったことがある。どこでも対応できる」と自信をのぞかせた。

 リオ五輪銀メダルの激走を動画で見て「本当にうれしかったけど、悔しい気持ちもあった」という多田。「プレッシャーというより、逆に期待されていると思っている」と白い歯を見せた。号砲の鳴る8月、浪速の快足王子が世界に斬り掛かる。

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