マクラーレン・ホンダようやく初ポイント アロンソ「全くのサプライズ」
「F1アゼルジャパンGP・決勝」(25日、バグー市街地サーキット)
マクラーレン・ホンダはフェルナンド・アロンソ(スペイン)が今季最高の9位となり、シーズン初ポイントの2点を獲得した。ストフェル・バンドーン(ベルギー)は12位。ダニエル・リチャルド(オーストラリア、レッドブル・タグ・ホイヤー)が今季初勝利、通算5勝目を挙げた。バルテリ・ボッタス(フィンランド、メルセデス)が2位、18歳の新人ランス・ストロール(カナダ、ウィリアムズ・メルセデス)が初の表彰台となる3位に入った。
不振にあえいでいるマクラーレン・ホンダが、今季8戦目にしてようやく10位以内の入賞を果たした。
決勝はパワーユニット(PU)の交換などでグリッド降格処分を受け、20台中アロンソが19番手、バンドーンが18番手と後方からのスタート。狭い市街地コースは追い抜くポイントが少なく、厳しい戦いが予想された。
しかし、序盤からマシン同士の接触やトラブルなどでジョリオン・パーマー(英国、ルノー)らが次々とリタイア。セーフティーカーが度々入り、コース上に散乱したマシンの破片除去のために赤旗中断も。上位との差が開かなかったうえ、トラブルに巻き込まれなかったアロンソはするすると順位を上げ「自分たちに本当に有利となった。全くのサプライズ」と振り返った。
これまで信頼性に乏しかったPUにも問題が起こらず、アロンソは最速ラップで全体の6番目を記録。F1総責任者の長谷川祐介氏は「次のオーストリアではテストでいい結果が出たPUを導入する予定。ライバルとの差を少しでも縮められるように懸命に開発を続ける」と、一層の奮起を誓った。