男子110メートル障害で高山峻野が世界陸上内定 自己新連発
「陸上・日本選手権」(25日、ヤンマースタジアム長居)
男子110メートル障害で高山峻野(22)=ゼンリン=が13秒45(向かい風0・2メートル)で2年ぶり2度目の優勝。世界選手権(8月・ロンドン)の参加標準記録(13秒48)もクリアしており、同代表が内定した。
中盤までにトップに立つと、リオデジャネイロ五輪代表の矢沢航(デサント)らを抑えての完勝。「課題のスタートがしっかり決まった。前半の3台目(のハードル)くらいから加速できた」と振り返った。
スタート前には、両腕を肘の高さで前に曲げて、手のひらを上に向けるヨガのようなポーズで集中力を高めた。「メンタルトレーニングは日々やっている。手のひらを上に向けて腹式呼吸をして、地球と一体化する感じ」。集中力を高めて好スタートからの好ハードリングにつなげた。
メンタルトレーニングは明大2年の頃、レースで集中できないことが続いて興味を持ったが、特別な指導者がいるわけではない。インターネットで「メンタル 意識」などと検索して手法を学ぶところが“いまどき”だ。
それでも、今大会では予選、準決勝で自己記録を更新。準決勝で自己記録13秒44、決勝で13秒45と「13秒4台を連発できると思わなかった」と自身の成長が信じられないようす。世界選手権では「常に自分のレースをしたい。インターバルの体のブレを修正すればタイムは伸びる」と宣言。大舞台で真っ向勝負を挑む。