桐生、1歳下・多田にライバル心「勝ったものが1番強い」 日本選手権へメラッ

 陸上男子100メートルで日本人初の9秒台の期待が懸かる桐生祥秀(21)=東洋大=が11日、欧州遠征を終えて成田空港に帰国した。前日に日本で追い風参考記録ながら、9秒94の国内レース日本人初の9秒台をマークした多田修平(20)=関学大=の台頭に、プライドをのぞかせた。

 多田は日本学生個人選手権準決勝で、追い風(4・5メートル)参考記録ながら、国内レース日本人初の9秒台となる9秒94をマーク。決勝では公認条件で10秒08をマークし、世界選手権参加標準をクリア。一躍、8月の世界選手権(ロンドン)代表争いに食い込んできた。

 桐生は1歳年下の多田とは面識はないが「追い風参考はともかく、参加標準を切ってきて、(参加標準突破者)4人の争いになる」と新たなライバルの出現を歓迎した。その一方で「試合に臨む気持ちはあまり変わらない。9秒台の選手と走ってきてるので。そこはあまり変わらないです」と、サラリ。日本最速決定戦となる日本選手権(23日開幕・長居)に向け「勝ったものが1番強い。それを示すのが日本選手権になる。僕自身も変な油断はない」と、第一人者のプライドを滲ませた。

 欧州2連戦ではプラハ国際で予選で10秒14、10秒11と10秒1台を連発。ダイヤモンドリーグのローマ大会では10秒18で6位だったが、自己ベスト9秒台を持つ選手たちと競り合った。「今季は狙ったレースでは100パーセント、10秒0台、1台で走っている。それが強み」と、キッパリ。日本で誰が1番速いのか、大阪決戦で証明する。

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