錦織逆転負けで4強逃す「焦りが出た」

 「テニス・全仏オープン」(7日、パリ)

 男子シングルス準々決勝で世界ランク9位の第8シード、錦織圭(27)=日清食品=は同1位で第1シードのアンディ・マリー(英国)に6-2、1-6、6-7、1-6で屈し、日本男子で佐藤次郎以来84年ぶりの4強入りはならなかった。クレーコートの全仏で日本勢は全て敗退した。

 第1セットを先取し、迎えた第2セットの第4ゲーム。錦織は15-0からダブルフォールトなどで4連続失点を喫し、初めてブレークを許した。これを境に「リズムが変わり始め、焦りが出た」。弱点のサーブが自分の首を絞めた。

 赤土のシーズンを終え、7月のウィンブルドン選手権に向けて戦いの舞台を芝に移す。「戦いながら回復もできている。体が強くなっている証拠」。敗戦から見いだした収穫を糧に、自信を深めていくしかない。

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