琢磨 日本人初快挙! インディ500V 死闘を制して牛乳ごっくん「走り続けたい」

 「インディアナポリス500マイル・決勝戦」(28日、インディアナポリス)

 元F1ドライバーの佐藤琢磨(40)=ホンダ=が日本人初優勝を果たした。これまでの日本勢の最高順位は2003年・高木虎之介がマークした5位。インディ500は1911年に第1回大会が開催され、F1シリーズのモナコ・グランプリ、耐久レースのルマン24時間と並んで世界三大と称される。2列目からスタートした佐藤は残り5周でトップに立って逃げ切った。

 残り10周を切って2位の佐藤は追い抜きを仕掛けたが、逆にカストロネベスに抜かれて3位に後退。勢いに乗って先頭に出たカストロネベスに対し、残り6周で2位に進むと、次の周の直線で捉えトップに。インディ500で3勝の相手との死闘を制した。両手を突き上げて喜び、優勝者の恒例となっている牛乳を飲んだ。

 40歳での歴史的勝利を「今回は第1コーナーには自分の走るイメージを持っていた」と落ち着いて振り返る。2012年のレースでは最終周まで優勝争いを演じながら、追い抜きにいった第1コーナーでクラッシュ。「やり残した仕事をしたかった」という。この日は高速の第1コーナーで逆転されそうになったが、トップの座を死守した。

 この伝統のサーキットでは、04年のF1シリーズ米国GPで3位となり、表彰台に上がっている。「ここは自分にとって、かけがえのない場所。第1コーナーを曲がる時の景色は最高」と感慨深げだ。インディ参戦8年目での快挙にも、「自分はもっと上に上がりたいし、まだまだ走り続けたい」と前を見据えた。

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