白鵬1年ぶり全勝ターン 復活Vへ強さと貫禄取り戻した「このまま引っ張ってく」

 「大相撲夏場所・8日目」(21日、両国国技館)

 白鵬が琴奨菊を上手出し投げで退け初日から無傷の8連勝とし、全勝で37回目の優勝を果たした昨年夏場所以来1年ぶり42回目の中日給金直しを決めた。日馬富士も千代翔馬を押し出して中日勝ち越し。稀勢の里は碧山を寄り切って2敗を死守し、大関とりの高安は嘉風をはたき込んで1敗をキープした。

 今場所の好調ぶりを物語るような相撲だった。白鵬は立ち合い瞬時に左でまわしを取ると、間髪を入れずに右上手を引いた。次の瞬間には琴奨菊の頭を左で押さえながらの上手出し投げ。大入り満員の館内を沸かせた。

 「できれば前に出たかったんだけど、タイミングがよかったのでね。相手のまわしのいいところを取れたし、なんかよかったです」

 久々に味わう感覚だった。ストレート給金直しは全勝でV37を達成した昨年夏場所以来1年ぶり42回目で、自身の持つ歴代最多を更新した。過去41回のうち29回優勝しており、今場所のV確率は71%。朝稽古で「(ストレートで決め)気持ちいいに越したことはない」と話した通りの「気持ちいい」結果となった。

 ライバルの日馬富士も全勝ターンを決め、賜杯争いは早くも一騎打ちの様相。「まだまだこれからだけど、このまま引っ張っていきますよ。当然と言えば当然だけど」。強さとともに貫禄を取り戻し、大横綱が復活のV38へと的を絞った。

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