桐生 惜しい…10秒08 無情な0・5メートルの向かい風に苦笑い

 男子100メートルの2回目で10秒08を記録した桐生祥秀(中央)=共同
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 「陸上・出雲大会」(23日・島根県浜山公園陸上競技場)

 男子100メートルが行われ、リオ五輪男子400メートルリレー銀メダリストの桐生祥秀(21)=東洋大=は、1本目で10秒11(追い風1・1メートル)、2本目は10秒08(向かい風0・5メートル)で日本人初の9秒台はならなかった。

 豪州での今季初戦でいきなり10秒04をマークし、9秒台を目標に乗り込んできた今大会。1本目で出た課題を修正した2本目では、持ち前の中盤から一気の加速で後続を大きく引き離しフィニッシュしたが、10秒08。無情の向かい風0・5メートルに、桐生は「日頃の行いはいいんですけど」と、苦笑いを浮かべた。

 ただ、これが向かい風での自己ベスト。走りは着実に進化している。オフにはハンマー投げの五輪金メダリスト室伏広治氏のもとで週に1回体幹トレーニングに励み、走りの安定感が増してきた実感も持っている。

 次戦29日の織田記念国際(広島)ではリオ銀メダルメンバーの山県亮太(セイコーホールディングス)との対決。「しっかり勝って、自己ベストを出したい」。日本人初の9秒台のXデーは着実に近づいている。

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