安美錦4連勝 流れるような攻めの連続「前に出ようと思った」
「大相撲春場所・4日目」(15日、エディオンアリーナ大阪)
西十両12枚目の安美錦(38)=伊勢ケ浜=が富士東(玉ノ井)を押し出し初日から4連勝に伸ばした。
流れるような攻めの連続だった。右張り右上手から出し投げで崩すと、寄った。こらえられたが回り込む相手を正面にとらえ、突き放し。突き落としもしのいで、最後は出足良く、押し勝った。
「いつもばこんと突かれて負けているから、入って出て、まあ我慢して突き落としも残せた。前に出ようと思った」と納得の一番。
左アキレス腱を断裂し幕内を陥落し、十両は4場所目。「ここ数場所は残すことができなかったからね。よく残したね」と、状態には手応え十分だ。
自身の前の一番では16歳下の弟弟子の照強が一方的に押し出される惨敗。「しょっぱい相撲を取ったから。前に出ないとだめだと、いい教訓になったよ」と、照強にも手本を見せ付ける白星になった。