稀勢 白鵬と前哨戦 異例の横綱対決2勝4敗「刺激になる」
「大相撲春場所」(12日初日、エディオンアリーナ大阪)
新横綱稀勢の里(30)=田子ノ浦=が8日、大阪市港区の同部屋に出稽古した横綱白鵬(31)=宮城野=と直接対決した。横綱同士が意地をぶつけ合った前哨戦。2勝4敗の結果にも新横綱は「しっかり胸を借りるつもりだった。だいぶ良くなった」と仕上がりに納得の表情を浮かべた。
優勝37回の先輩横綱のスピードを警戒したか、はやる気持ちか。立ち合いのタイミングが合わず、前につんのめるような「待った」が続いた。締めは3連敗。それでも稀勢の里は「相手も(本番を)想定してないでしょ。本場所とは違う」と結果は気にしない。左のおっつけから力強く押し出す場面もあり「力を出し切ろうと思った」。内容重視で充実感を漂わせた。
両者が稽古場で胸を合わせるのは異例で、最近では2015年名古屋場所前までさかのぼる。
今回も白鵬にとっては当初、稀勢の里が6日に左まぶた上を負傷したこともあって「稽古しないって聞いてた」と、関脇高安目当ての出稽古だった。高安と8番取った後、自ら新横綱を促して実現した前哨戦6番勝負に「良い稽古でしたよ」と、満足そうな表情を浮かべた。
見守った田子ノ浦部屋付きの西岩親方(元関脇若の里)は「お互い考え、試しながらだった」と振り返る。その上で「実力で言えば2強。本場所での対戦が楽しみ」と、新横綱への期待を隠さなかった。
「体が覚えて刺激になる」「ありがたい」と手合わせに感謝の言葉を並べた稀勢の里。本番で負けるつもりは毛頭ない。優勝争いの大一番、白星でお返しするイメージを練り上げていく。



