宇良、7位タイのスピードで新入幕 先場所は珍手「たすき反り」披露

新入幕が決まり、部屋頭になった宇良(撮影・持木克友)
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 日本相撲協会は27日、春場所(3月12日初日、エディオンアリーナ大阪)の番付を発表し、地元大阪出身の宇良(24)=木瀬=が新入幕を果たした。初土俵から所要12場所での昇進は年6場所制となった58年以降(幕下付け出しは除く)では7位タイのスピード。

 大阪市内の宿舎で会見した人気の業師は「(番付表のしこ名が)一番上に来て非常にうれしい」と喜んだ。15年、奇手「居反り」を武器に関学大から初の角界入りし、春場所で初土俵。「2年で関取」の目標達成を大幅に上回り、幕内として故郷に凱旋(がいせん)した。

 「入門時に『2年で関取に昇進する』と目標を掲げた。あまりにも設定が早すぎて、言って後悔することもあったけど、ちょうどこの場所で2年になるんだという思いと2年で幕内昇進したのはうれしく思う」と語った。

 木瀬親方(元幕内肥後ノ海)は「どういう稽古をすればいいか分かっている。その結果が早い出世になった」と目を細める。まな弟子は相手が強い程、力を発揮することを強調し「自分の弟子ながらドキドキしながら見ている」と、幕内での大暴れを期待した。

 代名詞の居反りこそまだ決めていないものの、先場所は十両以上で史上初となる、たすき反りで勝利するなど本領を発揮した。地元でも大きな声援を受け、全力で取るのみ。「たすき反り、居反りは出るとき、出ないときもある。技を出そうとしているわけでなく、負けたくない気持ちがああいう形で現れていだけ。その点はご了承いただきたい」と、珍手を期待するファンに訴えた。

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