沙羅涙…4度目世界選手権も無念の銅 一発勝負の難しさ実感

 「ノルディックスキー・世界選手権・ジャンプ女子」(24日、ラハティ)

 ジャンプ女子(ヒルサイズ=HS100メートル)で高梨沙羅(20)=クラレ=は98メートル、95メートルの合計251・1点で3位だった。2大会ぶりに個人メダルを獲得したが、この種目の日本勢初優勝を逃した。伊藤有希(22)=土屋ホーム=は97メートル、96・5メートルの252・6点で2大会連続の銀。ソチ五輪女王のカリーナ・フォクト(ドイツ)が1回目の3位から逆転し、2連覇を達成した。

 4度目の世界選手権も無念の結末が待っていた。2回目に空中で少しバランスを崩して95メートルに着地した高梨は、ぼうぜんとした表情を浮かべた。「大事な試合にピークを持っていく力が一番足りない」。一発勝負の難しさを改めて痛感し、涙が頬を伝った。

 「自分をコントロールしきれていないのかも」と言う。W杯では通算50勝が懸かった日本開催4連戦や、平昌五輪テスト大会2連戦の初戦で優勝を逃した。肝心な試合で焦りや力みから飛躍に狂いが生じた。今季W杯で未勝利ながら、2連覇した五輪女王のフォクトとは対照的だ。

 父・寛也さんは「3位になって、まだ良かった」と前向きに捉えた。高梨は「どんな状況でも自分を保ち、ベストを尽くせる人が勝てる選手」と自らに言い聞かせるように話した。

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