アイホ娘、中国下し全勝で初の金メダル 全5戦で98得点1失点

第1ピリオド、2点目を奪い、歓喜にわく日本チーム=札幌市月寒体育館(撮影・高部洋祐)
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 「アジア大会・アイスホッケー」(25日・月寒体育館)

 女子で6チーム総当たりの最終戦が行われ、世界ランク7位の日本代表「スマイルジャパン」は、同16位の中国代表を6-1で下し、5戦全勝で96年ハルビン大会でアイスホッケー女子が競技入りしてから、初の金メダルを獲得した。

 アジア相手に最後まで“格”の違いを見せつけた。五輪出場を決めた勢いそのままに、スマイルジャパンが大会初優勝。表彰台の頂上で、最高の笑顔を咲かせた。

 第1ピリオドで、ほぼ試合を決定づけた。8分58秒に“氷上のスナイパー”FW久保のシュートがゴールに吸い込まれると、FW寺島、足立、DF竹内と立て続けにゴール。第1ピリオド終了間際にはFW浮田の技ありのシュートが決まり、5得点。圧巻ゴールラッシュだった。

 第2ピリオドは序盤に2分間の一時退場者を出してしまい、中国にパワープレーから押し込まれて失点。大会初失点を喫したが、第3ピリオドは再び勢いを取り戻し、久保のゴールで追加点。全5試合で98得点、1失点。圧倒的な力で大会を制した。

 五輪切符獲得から、わずか中5日で臨んだ今大会。五輪で対戦するのは、開催国の韓国だけ。全チームが日本よりも格下だった。それでも、FW大沢主将が「私たちは五輪切符を獲ってここにいる。五輪に出るチームはこういうチームなんだと、アジアに見せつける。そのためにも金メダルを取りたい」と話していたように、アジアで、その力を示すことに大きな意味があった。

 目指すは1年後の五輪での表彰台。夢を叶えるその日まで、歩みは止めない。

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