リオデジャネイロ五輪陸上男子４００メートルリレー銀メダルの桐生祥秀（２１）＝東洋大、山県亮太（２４）＝セイコーホールディングス＝が２２日、合同で行うオーストラリア合宿に成田空港から出発した。

　夢の９秒台を目指す国内２強が合体だ。互いを“丸裸”にしながら足りないピースを補い合う。リオ五輪予選落ちに終わった桐生は「山県さんの安定感を学びたい」と熱視線を送り、スピード強化が課題の山県も「僕にはない爆発力を学びたい」と意欲。３月１１日にはキャンベルで今季初実戦にも出場する。

　東洋大の土江寛裕コーチは「同じレベル同士で一緒にやれば練習の質が違ってくる。互いに緊張感も生まれる」と期待。しのぎを削りながら、タイムも削り出す。