柔道のグランドスラム（ＧＳ）パリ大会で優勝したリオデジャネイロ五輪男子６０キロ級銅メダルの高藤直寿（２３）＝パーク２４＝が１４日、羽田空港に帰国した。東京五輪に向けて変更された新ルールでの初陣となったが「僕にとってはやりやすかった。前よりダイナミックになった印象がある」と好感触を示した。

　指導だけでは決着がつかなくなり、しっかり組んで投げにいく攻防が増えた。「海外選手も積極的に投げを狙ってきたし、相手が出てくるから投げやすい」。自身のスタイルも一変し、多用してきた捨て身技を使わずにオール一本勝ちを飾った。「前より組む時間が長くなったので小内刈りを軸に、大外刈り、内股などを出せた。肉体改造や重量級との練習が結果として出た」と自信を深めた。

　来月１１日には第２子が誕生予定で「今回勝って奥さんもホッとしたみたい」と高藤。本場のルイ・ヴィトンで購入したフランス土産を持って意気揚々と家路に就いた。