稀勢の里 新横綱Vへ始動 春場所に向け稽古再開「しっかり準備」

 大相撲初場所で初優勝し第72代横綱に昇進した稀勢の里(30)=田子ノ浦=が1日、都内の同部屋で春場所へ向けた稽古を再開した。四股を30分、すり足も入念に行い、1時間じっくり汗を流した。

 初場所後1週間は横綱昇進への行事に大忙しだったが、完全に気持ちは切り替わった。19年ぶりに誕生した日本出身横綱は、祝賀ムードを一切封印した。

 横綱初稽古の感想には「いつもと変わらない」と淡々。報道陣40人が集まる注目の高さにも、「見ない顔が多いな」と笑顔でとぼけた。その後も「特別な意識はない」、「(春場所へ)しっかり準備して、しっかり体を作っていく」、「やるべきことをしっかり」と繰り返した。

 リップサービスなしの“稀勢節”は勝負モードに戻った証(あかし)。視界には2場所連続優勝しかない。新横綱での優勝は年6場所制となった1958年以降、昇進した鶴竜までの27人のうち61年の大鵬、83年の稀勢の里の先代師匠でもある隆の里、95年の貴乃花の3人だけ。白鵬は11勝、日馬富士と鶴竜は9勝止まりだった。

 22年ぶりの偉業達成へ、30歳の新横綱は「土俵の上でいい相撲を見せるのが仕事だと思っている」と力を込めた。

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