カー娘中部電力が5連勝 解散危機乗り越え平昌五輪への道開く

 「カーリング・日本選手権」(1日、軽井沢アイスパーク)

 来年の平昌(韓国)冬季五輪代表選考会を兼ねた第34回全農日本カーリング選手権第3日は1日、長野県軽井沢町の軽井沢アイスパークで男女1次リーグを行い、女子は2年ぶりに出場した中部電力が昨年準優勝の富士急を7-6で下して開幕5連勝。かつて日本選手権4連覇を飾った強豪が復活のノロシをあげた。

 勢いが止まらない。初日に昨年3位の北海道銀行を倒すと、今度は昨年準Vの富士急を撃破。5連勝でプレーオフ進出に前進した。

 「素直にうれしい。きのうの内容はよくなかったけど、きょうはみんなが調子を取り戻してくれた。今はやってきことが出せていると思う」

 スキップの松村が胸を張った。出場4人の平均22・5歳の仲良し女子たちのルールは「楽しむこと。ミスショットでもお互いに怒らないこと」(松村)。この日は第2エンドから逆転、逆転のシーソーゲームだったが笑顔を絶やさない。後攻で迎えた同点の最終第10エンドで1点を奪って大事な1勝をもぎ取った。

 あわや解散の危機を乗り越えてきた。2009年に軽井沢を拠点に創部。11年から日本選手権4連覇を達成したが、ソチ五輪の出場を逃し、サードの市川美余が引退、スキップの藤沢五月がLS北見に移籍したことで一気に弱体化。空中分解の可能性もあったが、残された清水、松村に高卒の新メンバーを加えて再始動していた。

 大日方(おびなた)優次監督は「目標は優勝。またきたか、と思わせるのが目的」。残る強敵はかつての同僚がいるLS北見か。優勝すれば平昌五輪への道も開けてくるだけに、単なる『中電旋風』で終わらせるつもりはない。

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